訪問歯科を始めるには

訪問歯科についてまとめています。「何から始めればいいの?」「手続きの方法は?」「1人でできる?」そんな疑問にお答えするページです。訪問歯科を始めようと考えている歯科医さんはぜひ参考にしてください。

クリニックに通っている患者のフォローから始める

訪問歯科を始めるなら、現時点でクリニックに通っている高齢者のフォローからスタートすることがおすすめです。過去3年間のカルテから80歳以上の方をリストアップして、「訪問診療を始めた」と宣伝すれば高い確率で訪問診療の依頼が出てくるでしょう。

宣伝方法が「電話」というのがポイント。ハガキやチラシだと目を通してくれたかどうかを把握できませんし、読んでも忘れられてしまう可能性が考えられます。電話のほうが強く記憶に残りやすいため、訪問依頼の機会があれば思い出してくれるでしょう。挨拶を通したコミュニケーションは相手に好印象を与えます。訪問歯科の最初の案内は必ず電話で行ないましょう。

訪問歯科を始める際の手続き

多くの開業歯科医なら保健医療施設の届出をしているはずなので、訪問診療を行なう際は特別な届出を必要としません。しかし患者さんが生活保護受給者といった特別な事情を抱えている人の場合は、国へ保険請求をするために以下の届け出を提出する必要があります。

【保険請求のために申請が必要な届出】

  • 生活保護および中国残留邦人等支援法指定「医療」機関指定申請書
  • 生活保護および中国残留邦人等支援法指定「介護」機関指定申請書

【その他、診療報酬に関わる加算を算出できる届け出】

  • 在宅療養支援歯科診療所の施設基準に関わる届け出
  • 歯科訪問診療科の地域医療連携体制加算の施設基準に係る届出
  • (在宅患者)歯科治療総合医療管理料の施設基準に係る届出

医療点数をしっかりと取りたい場合は、レセコンといった機器の導入が必要です。導入した機器は厚生局に申請して使用することができますが加算には種類や条件があるため、その都度申請しなければならない場合もあります。

訪問歯科は1人でもできる?

1人で行なえるかどうかはクリニックの状況や訪問する地域の範囲、施設訪問か在宅かによって変わってきます。訪問歯科を始めて、クリニック全体の収入が下がるとすれば、1件の訪問に対して移動時間が長すぎる場合です。保険の適用範囲となるのは、クリニックから半径16km以内のため、この範囲を目安に訪問範囲を決めるとよいでしょう。

歯科衛生士はいなくても大丈夫?

訪問歯科では、歯科衛生士がいなくてもできます。しかし、継続的な口腔ケアが必要な場合、歯科衛生士がいたほうがよりスムーズに診療を進めて行くことが可能です。また、加算できる医療点数も変わってきます。

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