レセコンの乗り換えを検討している方に、レセコン乗り換えのメリットや選び方、実際に乗り換えた方の口コミを紹介します。
ここではレセコン乗り換えをおすすめする理由・メリットについて説明していきます。
最新のレセコンはレセプト以外にもさまざまな重要な機能が備わっているタイプが多いです。そのためそれらの機能を活用することにより、業務が効率的に行われ、医師や事務スタッフだけでなく患者さんにもメリットがあります。主な機能と利便性は以下の通りです。
レセコンの乗り換えでは当然新たな費用がかかるというデメリットが発生します。ただ従来のレセコンも製品によっては7~8年で買い替える必要があったり、バージョンアップができなくなったりしました。
さらにメンテナンスや保守点検費用といったコストが発生していたことでしょう。そして業者指定のパソコンやプリンタが必要など無駄な出費も多かった傾向にあります。
これら、本来であれば抑えられるコストを考えると、レセコンの乗り換えでかかる費用と大差ありません。むしろ初期コストだけ考えれば、かなりの低予算で導入できるなどメリットもあります。
これについてはクラウド型のレセコンに限るのですが、院内のパソコンだけでなくネット環境があればどこでも診療入力・予約管理が可能です。病院だけでなく自宅のパソコンでも入力ができるので、残った仕事を持ち帰って作業もできます。
最近は在宅診療や介護施設での診療など訪問診療も増えてきています。その際もレセコンであれば、訪問先でもタブレットで操作できるので非常に便利です。
クラウド型のレセコンだと、データをバックアップする必要がありません。パソコンなどの周辺機器は何らかの原因で故障・破損することもあります。そんな時に備えて常にバックアップは欠かせませんが、手間がかかる作業ではないものの、忙しいと疎かになってしまうこともあります。
そんな時でもクラウドにすべて管理されているので、大切な顧客データや経営データなども完全に守られます。
従来のレセコンだとサーバー、パソコンなどさまざまな機器が院内に配置しなければいけなく、スペース確保が大変でした。また紙カルテを使用している場合には、カルテの管理もスペースをたくさん必要とします。
クラウド型のレセコンに限れば、薄型パソコンと小型プリンタがあれば十分なので、受付スペースが少なくても問題ありません。
レセコンを乗り換える際にはいくつかポイントがあります。ここでは乗り換えの際に検討すべきポイント5つをクラウド型、サーバー型に分けて比較してみます。
クラウド型 | サーバー型 | ||
---|---|---|---|
コスト | 初期費用 | 0円~7万円 | 90万円~160万円 |
月額料金 | 18,000円~4万円 | 8,000円~2万円 | |
6年総額 | 130万円~270万円 | 180万円~290万円 | |
機能 | バックアップ | 自動バックアップ | バックアップ作業必要 |
カスタマイズ性 | 低い | 自由度が高い | |
その他 | ・24時間予約可能 ・外出先でも閲覧・入力可能 |
処理速度が速い | |
セキュリティ | データ流出のリスクあり | データ流出のリスク少ない | |
データ移行 | 機器・電子カルテによる | 機器・電子カルテによる | |
サポート体制 | 遠隔サポート可能 | 電話やメールでサポート |
歯科用レセコンを乗り換える際に重要視されるのが価格・コスパです。歯科医院を経営していく上ではコストは重要なポイントになります。
価格・コスパを比較してみると、初期費用があまり気にならないのがクラウド型です。サーバー型は100万円以上かかってしまうので、負担が大きいです。ただ保守費用も含む月額料金だとサーバー型は安く利用できるので、毎月の負担は少ないでしょう。ただクラウド型のレセコンでも月額2万円以下で利用できるものもあります。
6年総額で比較するとクラウド型とサーバー型は大体同じくらいの費用にはなります。ただ、それでもメーカーによって大きく開きがあり、100万円以上違うケースもあるので、こういったコストもしっかり検討していきましょう。
最近のレセコンはさまざまな機能が搭載されています。例えば、電子カルテとしての役割や電子メール配信、会計、レセプトなどと充実しており、クラウド型もサーバー型も遜色ありません。むしろレセプトのメーカー選びが重要になります。
ただクラウド型はインターネット環境があればどこでも閲覧・入力可能なので、訪問診療をする歯科医の方は利便性を感じることでしょう。また24時間熱湯予約が可能なのもクラウド型の特徴です。それほど手間がかかるわけではありませんが、サーバー型は毎日バックアップ作業が必要なのに対し、クラウド型は自動バックアップなのもポイントです。
その一方でサーバー型はレセコンを使いやすいようにカスタマイズしやすいのが特徴です。処理速度は基本的にサーバー型のほうが速いです。ただインターネット環境さえ充実していれば同等の速度は維持できますし、むしろレセプト業務は早くなるでしょう。
歯科医院では患者さんの個人情報も管理することになります。そのため、セキュリティ面も重視したいところです。紙媒体でも電子カルテでも管理次第ではデータを紛失、削除してしまう恐れはあります。ですが、ここで重要になるのは、個人情報の流出のリスクです。
サーバー型の場合、院内にサーバーを設置してLANを通じで情報を共有する形になるので、データは院内サーバーに保存することになります。そのため情報流出のリスクは極めて低いです。
一方でクラウド型はデータをインターネット上に保存することになります。そのため情報が流出する恐れはサーバー型よりもあります。脆弱なセキュリティだと流出のリスクは高くなってしまうでしょう。ですので、クラウド型を選ぶ場合にはセキュリティ面を重視しているレセコンを選ぶことが大切です。
ただしデータ管理という意味合いでは、地震や火事、機器のトラブルなどがあってもクラウド型ならインターネット上に保管されているので紛失することはありません。
レセコンを乗り換えた場合に、古いレセコンや電子カルテからのデータ移行ができるかどうかも気になるところです。これについては、新しいレセコン云々よりも、これまで使っていた古いレセコンや電子カルテによって可能かどうかでかわります。同メーカーならデータ移行可能ですが、古いものだと手入力が必要になってくることがあるので、導入前に確認が必要です。
また他の端末にデータ移行する場合も基本的にクラウド型もサーバー型も可能です。というか、クラウド型はインターネット環境があれば閲覧・入力できるのでデータ移行そのものが必要ありません。サーバー型だと訪問診療等で入力したデータは移行させる手間がかかります。
レセコンを乗り換えてすぐにすべての機能を活用できるわけではないでしょう。そのため乗り換えてからわからない部分も少なからず出てくるものです。また機器そのものにさまざまな不具合が出てくるケースもあります。そんな時にも各メーカーでサポート体制を充実させています。ただそのサポート体制は若干クラウド型とサーバー型でも違ってきます。
どちらも電話やメールで相談できますし、改善できない時には有料・無料の違いはあるものの、スタッフが医院まできて作業してくれることでしょう。
ただクラウド型はインターネットにつながっていることもあり、担当者が利用者と同じ画面を見ながら遠隔サポートも可能です。電話やメールではわかりにくい説明でも、同じ画面を見ながらですからより分かりやすいでしょう。スタッフが駆けつけてくれるまでも時間がかかりますし、費用が掛かることもありますので、その時間とコストがかからないのがクラウド型の魅力です。
どのようなレセコンに乗り換えても初期操作は戸惑うものですから、クラウド型・サーバー型を抜きにしてもサポート体制をしっかり比較しましょう。
ジュレアでは直接カルテデータ移行に対応はしていません。患者データについてはcsvファイルであれば一括取り込みが可能で、患者データ移行の代行を提供会社がおこなっています。
多くの他社レセコンからの処置データを移行することが可能です。事前に今使っているレセコンメーカーを伝えることで、事前にデータ移行に対応しているかどうかを確認してくれます。
カルテや処置データについては公式サイトには記載がありませんが、患者情報のcsv出力、読み込みに対応しています。また導入支援オプションの利用で現在の患者データをレセック用のデータに変換してくれます。
予約管理情報は不可ですが、他社からの診療データ移行は検査日や義歯セット日など一部のみ対応しています。患者情報はcsvで出力が可能です。
直接カルテデータ移行は対応していませんが、過去のカルレセプトデータを元にカルテのように表示させることが可能です。患者情報のcsv出力はオプションで対応可能です。
データ移行サポートについて公式サイトに記載されていません。
データ移行サポートについて公式サイトに記載されていません。
csvをインポートする機能があるため、現在使用しているメーカー対応によってはデータ連携できるケースがあります。
カルテデータについては記載されていませんが、患者データは多くのメーカーから移行可能です。
データ移行サポートについて公式サイトに記載されていません。
患者データはサポートデスクにてデータ移行を無料対応しています。
患者データは有料にて変換対応しています。またテキストファイル化されたものを変換することも可能です。
算定に必要なデータを専用ツールにて移行することが可能です。氏名・生年月日の他、カルテナンバーや保険情報などの患者データに加えて、既存歯データや歯科疾患管理料、義歯の新製日、クラウンやブリッジの管理料算定日などが移行できます。ただし部位の紐付けがされていないため、ツール上での入力が必要です。
データ移行サポートについて公式サイトに記載されていません。
ここでは実際にレセコンを乗り換えした方の口コミを紹介します。生の声ならより参考になるはずです。
ジュレア
診療所の方におすすめ
利用台数制限:無制限
クラウド型サービスなので、PC以外からも操作が可能。
保守点検料は無料。さらに、使用しているPCが故障しても、バックアップが無料。
6年間の利用料金総額
131万
4,000円
【費用内訳】
・初期導入費:18,000円
・月額利用料:18,000円
・更新費用:無料
・バージョンアップ費用:無料
大樹
個人院の方におすすめ
利用台数制限:1台
CD-ROMをインストールすれば直ぐに利用できます。PCが壊れたら7,500円+送料で新しいCDをもらえます。バックアップは自費負担となるので要注意。
6年間の利用料金総額
26万
7,000円
【費用内訳】
・初期導入費:89,000円
・月額利用料:無料
・更新費用:89,000円(2年に1度)
・バージョンアップ費用:18,000円